2017年10月1日日曜日

ラリー北海道2017

10月になりました。ラリー北海道から早2週間。今年もいろんなことが詰まったラリー北海道でしたが、一体何をブログに書こうか非常に悩みます。
皆様もうお気づきかと思いますが、ラリーについての内容の薄さをいつも旅日記で補っているわけで、このブログの半分以上は旅日記でできているのです。なので、朝仕事に行って昼に出て2時間半のドライブで着いてしまうラリー北海道は非常に書きづらいのです。

Photo credit to Yuji Watanabe
既報のとおり、ラリーの結果はペナルティを貰っての完走(APRC的には正式に完走となります)15位となりました。レグ1のSS3でリタイアする原因になったパンクについても、改めて書くことはないのですが、結局、スペアタイヤについて自分の意見は全く採用されなかったというのが残念、というより、然るべきところで(つまり、彼らから見えるところで)一つ一つ実績を積み重ねて行って初めて聞く耳を持ってもらえるのだろうということをまた感じたところです。しかし、何をどうしたらそうなれるか、、、一朝一夕には成らずなことであり、現状では本当に難しく感じます。ともあれ、お世話になった皆様いろいろありがとうございました。


今回は本当に写真が少なくて驚きました。唯一撮ってあった十勝旅日誌的な写真を上げておきます。日曜日、午後のホンベツが終わって、ニューアショロロングがキャンセルになり、帰り道の雲。月曜日に十勝入りして以来、雨が降らなかったのは本番の土日だけ。新規投入の底厚コドラシューズは重さ以上のいい働きをしてくれました。

普段ならここから旅日記なのですが、せっかくなのでニッポンスペシャルバージョンでお送りしたいと思います。生まれてこの方日本語(もしくは漢字使用の諸言語)を勉強したことの無い外国人の目線で写真をご覧ください。

火曜日の朝の仕事は両替から。「USドル札(現金)を日本円に換えるのに銀行に行きたいんだけど」。そう言われて調べたら、帯広駅前にある私達のホテルから徒歩2分。

Photo credit to Google
銀行です。漢字が読めてすら看板が控え目過ぎてその存在に気付かず。


今回泊まったアパ帯広駅前の前にはセイコマート。毎日の飲み物、弁当、おやつ等々の買い物に、行けば毎回関係者に会うわけですが。ある時、某機能性食品を持った選手に聞かれたのです。「これにグルテンと乳は入っているか?」(写真はイメージです)


ガソリンスタンドもなかなかの物です。仮にカタカナが読めたとしてもkyasshupurika、BIZ suteashonとは何か?を知らないと一抹の不安感が。ここで現金を選択すると、次はメンバーズカードを持っているかとか聞かれるわけです。

その他、docomo回線で会話のできるSIMは日本在住者が月契約しないと入手できないとか、帯広でプリペイドSIMを買える場所は数か所しか無いとか、JRにもNEXCO東日本にも外国パスポートを持って行かないと買えない格安な割引があるとか、レンタカー会社でETCカードをレンタルできるとか・・ニッポン観光の秘密がいろいろわかりました。

「外国人向け」とされるところまでたどり着ければ少なくとも英語で用が足せるようにはなっているようですが、概してそこまで至るのが難しい印象です。銀行は、建物を発見できて、案内板で「外貨両替」を見つけられて、カウンターまで行けば「exchange」のレートが書いてあり、英語を話せる店員さんがいました。



SIMカードもデータのみのものは国際空港ならすぐ手に入るけど、乗り継ぎでそのまま帯広に入ってしまったら大変。数少ない取扱店に行って店員さんに頼めば出てきますが、そもそも取扱店を探すのが結構大変だったし(少なくとも私が調べた範囲で英語サイトで帯広のどこでデータSIMが買えるか判るものは無かった)、遠かったら行くのも大変。あと一歩。惜しい。東京オリンピックの頃にはKIOSKやコンビニで売るようになりますでしょうか。


ちなみにこちらはマレーシアで買ってきたお菓子の原材料とアレルギー表示。日本語まで書いてあるのは非常に珍しいですが(もしかして輸出し始めた?)、このくらい書いてあるのは今やどこでも普通です。

そんなこんなでラリー北海道も終わりまして、どうやら今年はインドには行かないようなので、旅日誌付きのラリー日誌もこれが最後になりそうな予感です。
来週は「とかち2017」。北海道のラリーはこれが今年の最終戦となります。道中の山が雪になりませんように。

2017年9月18日月曜日

ラリー北海道2017 Leg2 日曜日 & 月曜日

日曜日は夜中まで忙しすぎて更新できずに力尽きてしまいました。毎日更新を目指していたのに残念です。

日曜日のステージは全SSを走りきり、ちょっとだけ速く走れるようになって無事終了。ああいう車を運転するのって大変なんだなあと思った次第です。


結果は、APRCのレギュレーションに従って走れなかった ステージ1本につき1時間ずつのペナルティをいただき、15位完走となりました。

ポディウムでのフィニッシュセレモニーが終わった後、「北海道から東京まで何も予約してないけど、明日苫小牧まで行った後、成田から午後9時に出る国際便に乗りたい」というとんでもないリクエストで右往左往し、気がついたら夜中。台風で3連休最終日、厳しすぎますって。今朝も朝早くに嵐の帯広を出て、ラッキーなことに高速が止まる前になんとか山を越えて苫小牧での用事を済ませ、出来ることはやったつもりになってようやくラリー北海道終了です。サンジェイさんが予約した帯広からのJAL便も無事飛んだようで良かったです。

応援の皆様、オフィシャルの皆様、選手の皆様大変お世話になりありがとうございました。また来年も出られるといいなあ。。

2017年9月16日土曜日

ラリー北海道2017 土曜日Leg1

本日2本目のSS3クンネイワでスペアタイヤを使い切って以上終了~
というくらい写真を撮る間も無くあっという間に終わりました。

たぶん午前9時半くらいだと思います。クンネイワはなんとかフィニッシュまで行って、その後SS4シピリカキムに向かおうとしましたが、パンクしたタイヤがボロボロになり過ぎてリエゾンで終了。ほんともったいない。

車は無傷なので明日再スタートしてラリー2(最近はこういうのをラリー2と呼ぶようです)で走ります。5時スタートは早すぎです。霧かなあ…

2017年9月15日金曜日

ラリー北海道2017 金曜日

朝4時過ぎに起床で盛りだくさんの一日でした。
まずはレキ、朝イチのニューアショロロングの途中で鳴りましたよ!緊急速報!


「これは何だ?」「日本はなぜ飛んでくるミサイルを片っ端から撃ち落とさないのか?」等々、説明が難しいです。結局シピリカキムのコース上には何も無いので、何もせずに通過。先日JMRC北海道のHPに「競技中にアラートへの対応の仕方」という文書が載りましたが、ラリーはどうしようもないとしか言いようが無いです。

昼からシェイクダウン。夕方はラリーショー。今年もたくさんの人に来ていただき、ありがとうございした。夜はいよいよ本格的に競技が始まりました。最初のステージはヘッドランプが暗くて良く見えなかったというのもあり、タイム的にはアレでしたがとりあえず無事です。おやすみなさい。





2017年9月14日木曜日

ラリー北海道2017 木曜日

今日も写真を撮り忘れました。朝からレキ(コース下見でペースノートを作成)。陸別、足寄方面を中心に4か所とサービスパーク脇のショートステージを周りました。

なんというか、毎日雨ですよ。陸別の山奥で前も見えないほどの雨!本番は一応晴れ予報ですが、どうもラリー北海道は雨のイメージが付きまといます。道はいつもと同じ感じで、「クンネイワ」の一部がガレ場の他は、轍になりそうですが今のところそんなに悪くはないです。

サービスは車両の整備と車検、無事車検も通過したようで何よりです。(私からサービスへの)ステッカー類の渡し忘れとかは無かったようだ。。。

夜は例年通り地元の方々主催のウェルカムパーティがあり、サービスパーク横のイベントスペースでジンギスカンをいただきました。小雨模様で寒い中、炭火がありがたかったです。いつもありがとうございます。陸別の浜田さんにウォータースプラッシュに新設した「水被り台」に立たないかと誘われましたが、さすがに丁重に辞退させていただきました(笑)。ギャラリーの皆さまにたくさん水を掛けられるようがんばります。では。明日は超早起きなのでこのへんで。

2017年9月13日水曜日

ラリー北海道2017 水曜日

昨日の雨も上がって暖かくなり絶好のテスト日和となりました。
マレーシアの本番前には車としてちゃんと動くことを確かめる程度しか走れませんでしたが、今日はまずまず。日本の林道は不確定要素が少ないこともあり、サンジェイさんも前より自信をもって臨めたのではないかと思います。本番もこんな感じで行けると良いんだけど。


夕方には参加確認があり、全日本組も揃っていよいよ本格的にラリーが始まりました。
明日はレキ。APRCは一番遠いKunneywa 28.7kmから始まります。ようやく起床時間にプログラムが追い付いてきた。良いノートが作れるようがんばります。

2017年9月12日火曜日

ラリー北海道2017 火曜日

今日の帯広は最高気温15.8℃、一日中冷たい雨が降り続く天気でした。
なんと1枚も写真を撮っていなかったので写真無しですが、サンジェイ号にカラーリングが施されてだいぶそれらしくなりました。

雨の中のテストには行かず、レキ向けの買い物をしたり、準備をしたりで1日終了。今のところ当初の予定より非常にゆっくりしたペースで進んでいるようにみえますが。明日は書くことがあることを期待して本日も早寝しようと思います。ではまた明日。

2017年9月11日月曜日

2017 ARK スプリント300

すでにラリー北海道のラリーウィーク、そしてすでに帯広ですが、先々日曜日に開催されたARKスプリント300を振り返っておこうと思います。


このラリーは北海道選手権の第6戦、ドライバーは前回に引き続き松波選手、車は「帰って来たマグナムランサー」です。約1ヶ月半のインターバルの間に車は速くなったはずとのこと、優勝したらJMRCのシリーズチャンピオンが決まるところでしたが、ライバルやまけん選手も簡単には引き下がらず勝ったり負けたりを繰り返し、結局2.3秒差でやまけん選手の勝ちとなりました。

あとで話を聞いてみると、こうやってライバルと競っていく中で、たまに思いの外行けてしまったり、いままでできないと思っていたことが出来てみたりすることがあるようで、ある程度のレベルからは練習でちょっとずつ速くなるわけじゃなく、準備ができた時にあるタイミングで"わかる"ものなんだろうと改めて思いました。

結局クラスの2位でしたが、表彰式で開催地の蘭越町名産「蘭越米」の新米の目録もいただき、まだまだ楽しみが続くラリーとなりました。

さて、今週はラリー北海道。「あら、海外にお出かけですか?」「いえ道内へ」という感じの大荷物をマイカーに積んで、やって来ました帯広市。飛行機に乗らないだけでやることはいつもと変わらない、というより、チームで唯一日本語が解る人の活躍をご期待ください(汗)

今日道中で寄ったセルフスタンドは、機械の日本語音声だけで先に支払い方法を聞かれ、油種と給油量を聞かれ、そのまま給油してカウンターで支払うタイプで、言われていることが解ってもなおちょっと戸惑いましたが、これが自分が全く分からないタイ語とかヒンディ語で機械とお話だったらと思うと困難さが理解できようというものです。。。

明日からいろいろ始まりますので、お時間と余裕のある方はぜひ会場においでください。では。


2017年8月22日火曜日

International Rally of Johor 2017

10月に開催された昨年に比べてだいぶ涼しく感じられたジョホールです。毎日曇り時々晴れ時々雨、不定期に降る雨で湿度が補給され、日中が30℃くらい、朝晩が25℃くらいで蒸し暑い。今年からラリーの名前が変わり、サービスパークが変わり、HQのあるホテルも変わりました。とは言え、ステージはここ何年も使っている同じプランテーションだし、何といってもここ3年続けて出場しているのはラリー北海道とこのラリーだけでもあります。

ラリーの結果について簡単に述べると、完走6位。土曜日にSS6のコマ図158番でコーナーの途中から始まった側溝にハマってオフィシャルのレッカーを待つこととなりましたが、APRCのレギュレーションでは完走できなかったSSに挽回不能なタイムペナルティをもらい、ラリーを続けることができます。レグ2は再出走し全部走り切って完走し、6位の成績を記録しました。順位とかSSのタイムとかについては、いろいろあってこういう結果だったということで、特筆することはあまりありません。同時エントリーしたマレーシア選手権もタイムペナルティでレグ2に続けることができ、こちらはペナルティが小さいこともあって全体の2位になりました。そういえばSS6で「OK」を持って後続を待っていたら、3台来た後にまだ10台以上来るはずが全然来ない。後で聞いたところではなんと揃って手前で止まっていたそうで、レッカー隊もさぞや大変だったことでしょう。おつかれさまでした。



今回はチーム体制にも大きな変更がありました。サンジェイさんがミラージュR5を購入した関係で、今期はクスコレーシングではなく、スウェーデンのMpart Sportの3台目として出場する形となりました。チーム内の多数派はスウェーデン人で、他にフィンランド、イギリス、マレーシア、インド、日本という多国籍チームです。

サンジェイ号がなかなか届かなかったのは既報のとおりですが、車検の前日にコンテナが届き、相当な現地作業が必要な状態で車が現れてからラリー車として走れるようになるまでの仕事の時間配分に、日本的なやり方とは非常に違うものが感じられたのでここに記録しておこうと思います。水曜の夕方の車を見て、私は「これはメカニックは総出で徹夜だろう」と何の疑いもなく思いました。しかし実際はこのチームはそういう働き方はせず、それでも車は翌日に動き、車検を受け、金曜日にはシェイクダウンも行って日曜日まで特にメジャーなトラブルは出ずに終われた。


結果を見れば「総出」も「徹夜」も必要無かったのに、当然のようにそう思ったのは何だったんだろう、と無意識を形成する文化的バックグラウンドの影響の強さをまざまざと感じましたよ。この「総出」「徹夜」の自動思考はまさに最近話題になっている「生産性の低いニッポン人」そのものだ。。。

そんなわけで、いつものマレーシアとは幾分違った感想を抱いたラリーでしたが、ここからはいつものように雑多なことがらを記します。


プランテーション内のステージは、定期的に行われる老木の伐採で全く雰囲気の違う道になっていることがしばしばあります。SS4/7で使ったTAI TAK FISH PONDのスタート直後。どこまでも見渡せるフラットな場所に見えますが。


全く違った去年の同じ場所。道の形状と手前の土手の形に名残はありますね。ネット検索によればアブラヤシの木はだいたい25~30年くらいで更新されるようです。年中暑い土地なので苗を植えて数年経てばまた実が収穫できるようになるんでしょうが、毎日降るゲリラ豪雨で土壌流出が起きないか、老婆心ながら気になります。


レッキの一コマ。この木陰も近い将来無くなるのか?


去年のサンジェイ車があしらわれた主催者製作のバナー。


新しいホテルは一大ショッピングモール KSL Cityの隣。日々の食べ物から携帯のSIMカード、電池、救急箱、文房具、おみやげ、ドリアン、なんでも売ってます。


今回はインド系マレー料理の店に行く機会が多く、だいぶ盛り合わせのコツもわかって来た気がします。こういう料理は私にはインド料理にしか見えないですが、サンジェイさんに言わせるとインドとは全然違うマレーシア風のものなんだとか。パーム油を使っているところが違うそうですが真偽のほどは不明です。真ん中の皿に載っているエビせん風の物が好き。


帰りの飛行機ではANAスカイチャンネルで「トヨタWRC復帰への軌跡」なるビデオ番組を鑑賞。遠い世界の出来事を遠いようで近いような、近いようで遠いような、不思議な感覚で拝見しました。番組は面白かったです。

APRC次戦は来月のラリー北海道。油断していたらあっという間にまたラリーウィークになってしまいそうなので、計画的に頑張ろうと思います。ではでは。

2017年8月14日月曜日

International Rally of Johor 日曜日

更新をサボっていて申し訳ありません。水曜日の午後にようやくコンテナが届いて、ほんどバラバラ状態から突貫作業で組み付けられ、木曜の夕方にはもう動くようになって、車検も無事終了、何とかラリーをスタートすることができました。読んでないと思うけど、チームの皆様大変ありがとうございました。

タイムはまあ蚊帳の外だったし、土曜日のSS6では側溝にはまったりもしましたが、とにかく200km近くのSSを走れて良かったです。初めてのチームでいろいろ考えさせられることが多かったというのはまた後ほど。

あと30分でレグ3スタート。次戦ラリー北海道の地に向けて移動開始です。



2017年8月10日木曜日

International Rally of Johor 水曜日

今日はテストデーでしたが、テストする車もないので当然ながら休み。サンジェイさんの強い希望もあって見にだけ行きました。
午後になってようやくコンテナ到着。一応車は着いた、ということだけ報告しておきます。うーむ。

2017年8月9日水曜日

International Rally of Johor 火曜日

今日は特記事項なしでしたが、日記的に上げておきます。
サンジェイさんがやって来た。
晩御飯は超ローカルな路面店でいただきました。ゴハンとチキンカレーらしき物と、魚の揚げたやつとオクラのおかず、ジャガイモのおかず。ライムジュース。相変わらず湿度は高いけど涼しい日で、路上ゴハンにぴったりの陽気でした。

ラリーのプログラムとしては、参加確認があった。
クスコの2人はシュコダR5の操作方法を覚えるのになかなか大変そうだった。
フィンランド訛りの英語とスウェーデン訛りの英語は全く違うことが判った。
クルマはまだ来ない。
とはいえやることはやらなければならないのでレキの準備をした。

以上、本日の出来事を書き並べてみました。ではまた。


2017年8月8日火曜日

International rally of Johor 月曜日

「月曜日」と言っても今回は今までで一番早く日曜日の未明にやって来ました、マレーシア国ジョホール。去年は10月の開催で、札幌との気温差で暑さが身にしみましたが、今年は北海道でも7月に猛暑を体験したこともあってそこまででは無いです。朝、ホテルの窓の外側が結露しているのを見ると、どんな湿度 だ?とは思いますが。


今年のサービスパークです。北海道の方には倶知安のHSPを想像していただくと大きく外れないと思います。サーキットのピットがサービススペースとして割り当てられました。今年はクスコレーシングではなく、スウェーデン本拠のMpart Sportからの出場となったようです。

目下の課題は車がまだ着いていないこと。シャイで人見知り、しかも英語で喋るのにかなり努力が必要な自分としては今日はそーとー頑張ったと思う。何事もそのうち慣れると思って明日もがんばろう。。。では。

2017年7月23日日曜日

EZO SUMMER RALLY 2017



2017年、半ばを過ぎてようやく選手として出る機会が巡って参りました。舞台は札幌から北に60㎞、石狩市浜益区。冬は日本海の荒波に洗われる断崖絶壁が続く海辺の村(少し前まで浜益村)です。

「EZO SUMMER RALLY」。だいたい毎回来てるはずと思ってアーカイブを確認したら、なんとこの前このラリーについて記事を書いたのは5年も前でした。月日が経つのが速くて恐ろしい。たぶん前にも書いたと思うので詳しくは割愛しますが、自分にとって夏-舗装ーEZOと来れば初物尽くしのゲンのいいラリーというか、これまで「ああこういうことができるようになったのか」とふと意識するような感覚を抱くことが多かったラリーです。

今回のドライバーは「帰って来たマグナムランサー」こと松波克知選手、車はマグナムランサー。どこから帰って来たのか気になりますね。同じJAF準加盟クラブMSC KITEの仲間としてすでに20年近い付き合いになりますが、組んでラリーに出るのは初めてです。松波選手は地区戦ラリードライバーとしてより、全日本ダートラSA2クラスの選手としての方がずっと通りが良いかもしれません。6月の砂川ラウンドでは北村選手と鎌田選手の間に割り込んで2位になりました。今年の地区戦ラリーではここまで全7戦中4戦終わって優勝2回、2位1回でシリーズポイントは2位。有効5戦のシリーズなので、ここで優勝すればチャンピオンも見えてくるという位置に付けています。ちなみにコドライバーはどういうわけか5戦目で5人目(笑)。本人によれば課題はペースノート。

※撮影者の背後は日本海です

前日の晩はおなじみサービスパーク向いの「海幸」に刺身ディナー付きで泊まり、当日は朝6時の受け付け、その後のレキ(下見)から始まりました。レキから戻ってきたら予報通り雨が降り始め、雷鳴と共にスタート。じきに大雨警報にふさわしい雨に変わり、林の中があまりに暗いためナビランプを点けました。RA-5クラス(ランサー、インプレッサ等)は上位3台が勝ったり負けたりのもつれた展開で、舗装で速いNo3の藤澤/岩淵組が微妙にリード。私達はオールグラベルのSSで優位に立つものの、SS5 ではとうとう舗装区間で中速のロングコーナーを曲がり切れず。これはダメだろうと構えたら意外にもコース外に地面が続いており、草をかき分けてコースに復帰できました。


ここで10秒もロスし、三つ巴からやや脱落かと思いましたが、雨も上がった最終セクションはグラベルでリードを広げ、舗装も食い下がり、これは勝負になるかと思ったところに藤澤組は溝にハマって万事休す。しぶとく走り切ったNo1山田/瀧組をかわして松波選手にとっては今季3勝目となりました。コドライバーの人は久々の出場ということでちぐはぐになってしまった事などもあり、後から反省しきりだったことを書き加えておきます。いろいろすみませんでした・・・何のことか分からなければそれはそれで。笑

久々の更新なので、今年前半のモータースポーツ(?)をまとめて振り返っておこうと思います。


1月。北海道シリーズ第1戦、北海道ブリザードラリー。新千歳モーターランドカート場にて開催。油うどん30人前。

2月の第2戦は冬季アジア大会で仕事のため休み。


5月。北海道シリーズ第3戦、North Attack Rally。オートランド砂川にて開催。この名前のラリーが開催されるのは、2005年頃ラリー北海道に発展的に統合されて以来、久々です。全日本ラリーのひとつだったことを知らない人も増えました。
当日は強風、砂ぼこり、曇天で大変寒かったイメージしか無いのですが、この写真は?
そして、5月には白いマグナムランサーはまだ帰ってきてなかったようです(写真中の赤いエボ6が旧マグナム号)。油うどん25人前。


6月。全日本ダートラ砂川ラウンドで寒さに震える。


6月。北海道シリーズ第4戦/TGRラリーチャレンジ、RTC SUPER TARMAC + 。陸別にて開催。暑い予報だったのでリクエストに応えて冷うどん25人前。


7月。全日本ラリー第6戦、ARKラリー洞爺。00カーのコドライバーをさせていただきました。合ってない時計を3個発見。00からのお知らせです。電波時計は必ずしもいつも正しいわけではないので、TCやSSの各コントロールのオフィシャルの皆様、NTT117で確認するなど注意願います。

このままではフェードアウトしてうどん専門になるのではないかと薄々感じ始めていましたが、今年もついに選手で出ることができました(うどん係も好きなんですが)。
1つ出ると次へのハードルは下がるようで、次戦は8月11日~13日、Malaysian Rally改めInternational Rally of Johorです。今年も本物の夏を体感できそうです。がんばります。