2017年8月22日火曜日

International Rally of Johor 2017

10月に開催された昨年に比べてだいぶ涼しく感じられたジョホールです。毎日曇り時々晴れ時々雨、不定期に降る雨で湿度が補給され、日中が30℃くらい、朝晩が25℃くらいで蒸し暑い。今年からラリーの名前が変わり、サービスパークが変わり、HQのあるホテルも変わりました。とは言え、ステージはここ何年も使っている同じプランテーションだし、何といってもここ3年続けて出場しているのはラリー北海道とこのラリーだけでもあります。

ラリーの結果について簡単に述べると、完走6位。土曜日にSS6のコマ図158番でコーナーの途中から始まった側溝にハマってオフィシャルのレッカーを待つこととなりましたが、APRCのレギュレーションでは完走できなかったSSに挽回不能なタイムペナルティをもらい、ラリーを続けることができます。レグ2は再出走し全部走り切って完走し、6位の成績を記録しました。順位とかSSのタイムとかについては、いろいろあってこういう結果だったということで、特筆することはあまりありません。同時エントリーしたマレーシア選手権もタイムペナルティでレグ2に続けることができ、こちらはペナルティが小さいこともあって全体の2位になりました。そういえばSS6で「OK」を持って後続を待っていたら、3台来た後にまだ10台以上来るはずが全然来ない。後で聞いたところではなんと揃って手前で止まっていたそうで、レッカー隊もさぞや大変だったことでしょう。おつかれさまでした。



今回はチーム体制にも大きな変更がありました。サンジェイさんがミラージュR5を購入した関係で、今期はクスコレーシングではなく、スウェーデンのMpart Sportの3台目として出場する形となりました。チーム内の多数派はスウェーデン人で、他にフィンランド、イギリス、マレーシア、インド、日本という多国籍チームです。

サンジェイ号がなかなか届かなかったのは既報のとおりですが、車検の前日にコンテナが届き、相当な現地作業が必要な状態で車が現れてからラリー車として走れるようになるまでの仕事の時間配分に、日本的なやり方とは非常に違うものが感じられたのでここに記録しておこうと思います。水曜の夕方の車を見て、私は「これはメカニックは総出で徹夜だろう」と何の疑いもなく思いました。しかし実際はこのチームはそういう働き方はせず、それでも車は翌日に動き、車検を受け、金曜日にはシェイクダウンも行って日曜日まで特にメジャーなトラブルは出ずに終われた。


結果を見れば「総出」も「徹夜」も必要無かったのに、当然のようにそう思ったのは何だったんだろう、と無意識を形成する文化的バックグラウンドの影響の強さをまざまざと感じましたよ。この「総出」「徹夜」の自動思考はまさに最近話題になっている「生産性の低いニッポン人」そのものだ。。。

そんなわけで、いつものマレーシアとは幾分違った感想を抱いたラリーでしたが、ここからはいつものように雑多なことがらを記します。


プランテーション内のステージは、定期的に行われる老木の伐採で全く雰囲気の違う道になっていることがしばしばあります。SS4/7で使ったTAI TAK FISH PONDのスタート直後。どこまでも見渡せるフラットな場所に見えますが。


全く違った去年の同じ場所。道の形状と手前の土手の形に名残はありますね。ネット検索によればアブラヤシの木はだいたい25~30年くらいで更新されるようです。年中暑い土地なので苗を植えて数年経てばまた実が収穫できるようになるんでしょうが、毎日降るゲリラ豪雨で土壌流出が起きないか、老婆心ながら気になります。


レッキの一コマ。この木陰も近い将来無くなるのか?


去年のサンジェイ車があしらわれた主催者製作のバナー。


新しいホテルは一大ショッピングモール KSL Cityの隣。日々の食べ物から携帯のSIMカード、電池、救急箱、文房具、おみやげ、ドリアン、なんでも売ってます。


今回はインド系マレー料理の店に行く機会が多く、だいぶ盛り合わせのコツもわかって来た気がします。こういう料理は私にはインド料理にしか見えないですが、サンジェイさんに言わせるとインドとは全然違うマレーシア風のものなんだとか。パーム油を使っているところが違うそうですが真偽のほどは不明です。真ん中の皿に載っているエビせん風の物が好き。


帰りの飛行機ではANAスカイチャンネルで「トヨタWRC復帰への軌跡」なるビデオ番組を鑑賞。遠い世界の出来事を遠いようで近いような、近いようで遠いような、不思議な感覚で拝見しました。番組は面白かったです。

APRC次戦は来月のラリー北海道。油断していたらあっという間にまたラリーウィークになってしまいそうなので、計画的に頑張ろうと思います。ではでは。

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