2015年7月31日金曜日

MSCC RALLY 2015


(c) Denko
出来すぎです。
まったく空気を読む気の無い、立派な勝ちっぷりでした。
SS6鶴石山2、ドライバーがいわゆる”ゾーン”に入っているような感覚を久々に感じました。
ああ、いいものを見た。

せきねんさんといえば、2000年代前半の4駆Bクラスで(あのころは2駆と4駆は別々に全日本選手権が開催されていました)トップ争いをしていたドライバー(詳しくはココ)。それから十数年、最近の全日本ラリーではすっかりメカニックとしての印象が強くなっていますが、なんか当時より速く、強くなっているような気がしますよ?
TOYOTA Gazoo Racing の育成プログラムが注目を集める最近のラリー界にあって、「自分は特別な境遇にないから」と思っている若いドライバーに、走り方、取り組み方など、ぜひ目標にしてほしいドライバーでもあります。

プライベーターにはプライベーターの戦い方があると思うのです。
残念ながら、多くのプライベーターは1トラブル、1クラッシュでシーズン終了、もしくは先々で使うはずの資金を食いつぶしていってしまい、新しい競技車を作ればラリーに出るのを休まないと代金が払えないこともあるのが現実。私自身、そういうことが度重なってだんだんドライバーでラリーに出ることから離れてしまい今に至るわけですが、そんな環境にあっても長く続けるノウハウなども含めて、せきねんさん、引き出し豊富です。そして説得上手(笑)。興味がある方はぜひ札幌のガレージセキネンまで。


以下、トピックです。

今回はとにかく暑かった!サービスパークが40℃を超えたと方々で話題になっていましたが、それでも車内にいるよりは外の方がマシ、と、停まるたびに外へ。日陰にいればいくぶん涼しいですが、窓を開けていてもこんなもんです。ルーフベンチレーターがほしいです。


うつくしま福島。明るい緑は田んぼ、濃い緑は森。上空から見ると丘がたくさんあってきれいなんですが、林道みたいなリエゾン(舗装道路)の長いこと。速度が上がらないので実際の距離以上に時間的な感覚で遠さを感じます。


デイ1で2位に50秒差を付け、総合のタイム順に並べられたデイ2は2000ccターボ4WD勢の間に。「思っていた以上に轍が合わない」そうです。


レッキも1番のりでした。最初のステージに行くまでルネサンス棚倉を出て1時間。早起きしましたとも。


久々にのった新幹線。何に驚いたって、ホームで待っていたときに目前を通過した新幹線の速さ!柵の無いこのホームで、よく今まで人身事故無しでやってこれたもんだ!(驚)


JALの自動チェックイン機で勝手に割り当てられた席もポールポジションでした。なんかイケてる感じです。

帰ってきた札幌は、本州ほどでは無いとはいえ、暑さ対策がいいかげんな北海道としてはかなりこたえる蒸し暑さが続いています。室温30度、湿度70%、冷房無し。この暑さで身体を慣らして、次のラリーはMalaysian Rally、北緯1度のジョホールにて。ヤシの木ばっかり生えているあたり、暑くてもなんか納得できる気がします。

ではまた。

2015年7月26日日曜日

MSCC Rally 2015 DAY2

気がつけば写真をぜんぜん撮ってなかったんですけど、福島、勝ちました!2連勝です!
以上、詳しい報告は改めて。応援ありがとうございました。

2015年7月25日土曜日

MSCC Rally2015 デイ1


デイ1をノートラブルで終了。
SS8本走ってベストタイム6本、トータルで2位に50秒差のクラス1位で折り返しました。かなりの大量リードですが、何が起こってもおかしく無いのがラリー。明日も気を引き締めてがんばります。

2015年7月24日金曜日

MSCC RALLY 2015 レキ日


福島に来てしまいました。
今日はレキ日。朝5時半に出発し、SS「鶴石山」ポールポジションからのレキスタート。ほとんど前に追いつく事もなく、良いレキができました。諸事情によりカーナンバー42なんですけど、明日はもうちょっと早くスタートするようです。がんばりますよ〜

2015年7月8日水曜日

2015 ARK Rally 洞爺

 
(c)suyan

「洞爺はミラージュ借りて出ようと思ってるの。」
 
と、冬のブリザードラリーの頃に言われたような気がします。
ミラージュよりちょっと速い黒ランサーで苦渋を舐めること2戦(ワタクシは3戦)、とうとうセキネンここにありというのを見せつける機会が巡ってまいりました。

2015 ARK Rally 洞爺はJN5クラス優勝で終了。
しかも同じくミラージュに乗るタクローくんと1-2フィニッシュという出来すぎな結果です。
全国のちょっと古い競技車に乗るローカル選手の皆様、見てくれましたか?
がんばりましたよ!

今年の6月1日付けで、JAFは2016年の日本ラリー選手権規定を施行し、その中でラリーRJ車両に「自動車製造者が当該車両(同一車両型式)の生産を中止(終了)した10年後の当該年末まで資格を有する。」という1文を追加しました。

すなわち、ミラージュはもちろんのこと、JN5クラスに一定数のユーザーがいるDC2インテグラやEK9シビック、NCP15ヴィッツなど、2005年以前に生産を終了したクルマは2016年以降の全日本ラリーの選手権クラスに出られなくなるということです。

降って湧いた話です。

中途半端に古い車がこうやって出てくるのは「絵」として美しくない、全日本ラリーをやるのは相応の資金や体制が準備できるチームだけで充分だ、本来そういうものだ、という意見があるのは知っていて、ある程度は理解しているつもりなので、10年規制についてとやかく言う気は無いのです。古めの車でモータースポーツ自体が出来なくなるわけではないし、そういう車に乗る選手が主体になる地方のシリーズは別なルールで運営することも可能なので。

しかし、今突然発表して来年?
これは通常、1年は猶予を持って実施する性格の変更では?

いきなり?という感覚はぬぐいきれません。
この後何か大きい変更を控えて、取り急ぎ、ってことなのかしらね。

ここからはいつもの小ネタ集で。


google map
ラリー洞爺の開催地は札幌の南西、ルスツからニセコ、洞爺、噴火湾にかけてのリゾート地帯。Setanariaのステージでは、背後に羊蹄山、正面に洞爺湖という雄大な風景が楽しめ・・・るはず。実際には走行中に眺める余裕はありませんが。でも、直線の正面に湖が見えるところで、ノートに「湖」って書いたな。

洞爺湖温泉街と羊蹄山

この一帯は日本有数の火山地帯でもあります。噴火湾がカルデラであることには議論があるようですが、10万年くらい前の大噴火で出来た洞爺カルデラ(洞爺湖)とその外輪山、有珠山や昭和新山があります。羊蹄山もコニーデ型の火山だし、ニセコ連峰もそう。火山マニアにはたまらない一帯です。拠点となった洞爺湖温泉も明治43年の噴火のときに発見されたんだったと思います。温泉街に程近い四十三山(よそみやま)はその時に生まれた山だったはず。


ラリー中曇った時間もありましたが、レキからデイ2まで充分に青空を堪能できました。全日本ラリーフリークの方はもうお気づきかもしれませんが、大会期間中ひとつも雨のSSが無かったのは、なんと昨年のラリー洞爺以来1年ぶりです。


今回はガレージセキネンから3台の出走。初全日本のビッグ大藤選手(No17)、2年ぶり3回目の全日本出場となるたっくんこと松倉選手(No29)、それと2013年ラリー北海道優勝以来となるせきねん選手(No22)です。いろいろトラブルはありましたが、全車無事完走、冒頭にも書きましたがJN5の1-2フィニッシュという結果。長くやっていればそういうこともあるんだなあ。

(c)suyan

フィニッシュではシャンパンファイトがありましたよ。
教え上手のせきねんさんのおかげで今年はちゃんとスプレーできました。

洞爺の余韻覚めやらぬところですが、勝って兜の緒を締めよということで、次の機会に向けてまたがんばりたいと思います。せきねんさんも早く車直してください。
では皆様、また。