2016年6月26日日曜日

International Rally of Queensland 前編

忙しい1週間が飛ぶように過ぎて、あっという間に過去の出来事になりつつありますが、APRCオーストラリア報告です。


まずは結果です。
「絶対に完走したい」というサンジェイさんの言葉通り、難しいコンディションの中、時にはタイムを犠牲にすることがあっても着実に走り切りました。2日目の1ループ目の途中で「車がなんかおかしいんだ」と、サービスの皆様をドキドキ(ワクワク?)させたこともありましたが、こちらもドライブシャフト破損で3輪駆動になっていたということで無事時間内に修復。フィニッシュポディウムまで全部走ることができました。クスコチームの皆様、雨の中大変ありがとうございました。

前戦はトータル25kmくらいしか走れなかったこともあってフィードバックできることは少なかったのですが、今回は全て走り切ったことで次に向けての課題もたくさん見つけられました。レキで作成したペースノートを本番で聞いて走る。そのためにどんな情報が必要で、どんな情報が不要なのか。より早く、より安全に走るためにはどんな情報が必要なのか。次回までに対策していきたいと思います。

ここからは日付け順に日記です。


チームは前週末からオーストラリアに入り、コンテナを開け、車両の整備を行っていましたが、私は月曜の夕方に千歳を発ち、羽田経由、シドニー経由でブリスベンからサンシャインコーストに入りました。初めてのカンタス航空。羽田からはなつかしの2階建て、ボーイング747。シドニーからは国内線に乗り継ぎです。合理性を愛するオーストラリア流なのか、前方席の人は普通にボーディングブリッジから乗り、後方席の人は一度外に出て階段で搭乗。降りる時も同様でした。チケットチェックの人に「あなたは階段から下に降りて」と言われて何事かと思いました。


火曜日に参加確認を済ませ、水曜日はメディア向けのイベントとテストがありました。朝から海岸線に呼び出され、小雨の中砂浜に車を並べて、ライフガードのお兄さんお姉さんと撮影会。沖合から船に乗ってドーンと登場!!みたいな感じと聞いていたので、事前情報よりはかなりおとなしい撮影会でした。午後からはステージ近くまで移動し、テスト。


木曜日は早朝からレキ(下見)。ステージまで70㎞ほど距離があるので、朝6:30のオープンに向けて5時過ぎに出発。まだ真っ暗、天気、雨。4か所のステージ計6kmを順走と逆走で使う合計120㎞分をレキしました。ステージは2車線幅の未舗装の”メインロード”に、それに付随する脇道を組み合わせる構成で、最短は5km台、最長は27km台、あと2本は12~15kmほどです。サービスパークはステージからほど近く、そこまで行ってしまえばコンパクトにまとまっています。

メインロードは非常に高速ですが、脇道は道幅1車線でくねくしていたり、かなり滑りやすかったり、道路を横切るギャップがたくさんあったり、川渡りがあったりと、本州の林道ぽいところもたくさんありました。そして、クレストがかなり多い。クレストの表現ひとつで大きくタイムが変わりそうな道です。日没までかかってレキ終了。



金曜日は朝からシェイクダウンがあり、お昼にようやくちょっと一息ついた後、夕方から海岸近くの公園でセレモニアルスタートがありました。今回はAPRCに加え、ARC(オーストラリア選手権)、QRC(クイーンズランド選手権)、クラブマンが併催。たとえて言えば、ラリー北海道に北海道地区戦とジュニアシリーズが併催されているようなものです。QRCにはミラージュだのレガシィだの、パルサーだの200SX等々、日本車のちょっと(だいぶ)古い車もたくさんいましたよ。

これ(↑)はARCの人たち。


こちらはQRCの人たち。フロントガラスにMRFタイヤのステッカーが貼ってあるのがQRCです。


夜のサイン会。サインをもらいに来るのは主に子供たちで、サンジェイさんは1人1人の名前を聞いて、丁寧にメッセージを添えてサインしていました。


国歌独唱の後、APRCの先頭から順にスタートしました。今回は金曜日のスーパースペシャルステージがなかったので、セレモニーだけで終了、競技は土曜日にサービスパーク内のTC0からスタートします。

後編に続きます。

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