あっというまに帰国10日。速いです。
だいぶ前から書き始めたんですけど、書いているうち冗長になり・・・
悩んだ末、やっぱり小ネタ集とラリー結果は分けて書くことにしました。
6月3日からマレーシアのヌグリスンビラン州で開催されたマレーシア選手権の第2戦に行ってきました。ドライバーはラリー北海道などを中心にエボ10で出場している大阪の伊藤暁選手です。
結果は
デイ1SS5でコースアウト、奇跡的にあんまり壊れていなかったため、ペナルティをもらってデイ2に続行し(レギュレーションでそういうことになっている)、
正式に完走してフィニッシュのポディウムに上げてもらえました。スタートした時に比べてコンビネーションも走りもずっと良くなったのが実感できる1戦でした。伊藤さん、てふてふ様ありがとうございました。(真ん中はメカニックの息子さんです)
今回は伊藤選手をサポートしてくださっている、大阪北新地「てふてふ」さんの蝶々が車体にちりばめられているカラーリングだったのですが、「What's TefuTefu?」と興味深々に聞かれ、「An old Japanese word, means butterfly. 」と説明すること何度あったことやら。改めて考えると日本の古語を外国の人に聞かれる機会なんてそうそう無いな、と新鮮でした(いろいろありがとうございました!)。
以下小ネタ集。
(c)Google map
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直訳すれば「九州」。その昔、9人の封建領主がいたことに由来するとのこと。
首都クアラルンプールから近く、州の人口は約110万人。ラリーはこの州の内陸にあるBahauという町を拠点に開催されました。Bahauは昔は林業で大いに栄えていて、クアラルンプールからわざわざ夜遊びに行った・・・と話に聞きましたが、今やその面影は無し。華人(中国系)の多い町です。興味のある方はストリートビューをどうぞ。
広大な森林が広がり・・・というのは昔の話で、今はプランテーションばかりに見えますが。バクがいるんでしょうか?イグアナみたいなトカゲと、コバルトブルーの鳥と、猿は見ました。
クラシックカーカテゴリーに参加のBeetle1973 |
マレーシア選手権は今年は年間4戦で構成され、第1戦は4月初めにタイ国境で終了。今回は第2戦です。おおまかなルールは。FIAのRegional Rally Championshipレギュレーション準拠で、JAFでいうところのいわゆる「TCラリー」です。
ただし車両規定はだいぶローカル色が強く、例えばPカテゴリーの車は「元の1.5倍までの排気量のエンジンに換装可、ただし国の車検と競技会の車検を通ることが条件・・・」という具合。おおまかに分けてFIA車両(FIAのレギュレーションに則って製作されたS2000/グループN/グループA、各排気量別等でさらにクラス分け)、P車両、クラシックカー(それぞれ排気量でクラス分け)の3カテゴリーに分けられていました。
今回は台数はちょっと少な目の17台でしたがそこはそれ、ラリーは道や己との戦いでもあるわけで。余談ですが、コースアウトしたところで見ていたら、このビートルの黄色が青空と深緑と茶色に映えてメチャかっこよかった。
金曜日はレキ。土曜・日曜の2日間が本番。スペシャルステージ(SS)は12本、145km。SSは4ヵ所ですべてプランテーションの中でした。路面はオール未舗装路で、はカラカラに乾いた硬い路面から泥沼まで。レキにうかつな車を選ぶと炎天下で助けを待つ羽目になります。今回の私たちのレキ車はスバルXV。この泥沼で、はからずもスバルAWDのすごさを体感することに。
土曜日の朝にはBahauから50kmくらい離れたJelebuという町でセレモニアルスタートがありました。プログラムに「サービスパークから会場まで、全車まとめて警察がエスコートして移動」と書いてあったのがコレです。50km先の会場まで全ての交通を遮断してラリー車の隊列が走る。白バイが対向車を無理やり止める。信号が赤でも他の交通を止める。ビックリ。
行先のJelebuは霧の町という意味だと誰かから聞きました。昔スマトラから移住してきた人の子孫が多く、建物の屋根の形もスマトラ風とのこと。確かによそではこういう建物はあんまり見かけないな。
トイレに入ろうとしたらTidak Air。ああ、水が出ないのか~と、そのくらいのごく簡単なマレー語は識別できるようになったような気がします。ちなみにラリー界での共通言語は英語です。レギュレーションからロードブックからお知らせまで英語。偉い人の挨拶はマレー語でしたが(時によって英語の通訳が入る)、そこは雰囲気で。
Bahauの大衆食堂のごはん。4日4食お世話になりました。毎日行っていたら、おねえさんがだんだんオマケを出しててくれるようになって、4日目にはマンゴーのおみやげまでいただいてしまった。ごちそうさまでした。大衆食堂なので、このごはんは安くておいしいです。
以上、だらだらと小ネタを繰り広げましたが、そろそろ終わろうと思います。
次戦は今年初めての全日本ラリー、ARKラリー洞爺。
ドライバーはせきねんさんです。せきねんさんにとっては2013年にラリー北海道のJN3(現JN5)クラスを制した時以来の全日本出場かと思います。車はさすがにあの黒ランサーではなく、CJ4Aミラージュです。JAFのルール改定により今年限りで全日本ラリーに出られなくなってしまうミラージュのラストランということで、有終の美を飾るべく頑張りたいと思います。
では、また。
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