2015年12月23日水曜日

Rally in Perak

 

予想外に多くのラリーに出た2015年も、いよいよ最後の大会です。
本来11月中旬に開催される予定だったマレーシアラリー選手権第4戦Rally in Perakですが、やんごとない事情により延期され、12月11日~13日の開催となりました。

ドライバーの伊藤選手と最初に組んだのは、2012年にサトリアネオで出たこのラリー。この時はドライブシャフトが2本折れてリタイア、今年の第2戦はデイ1で走れなかったステージに多大なペナルティ付きのタイムをもらって完走、第3戦は車の調子が悪く、ロクに走れずに悪戦苦闘。そして迎えた第4戦、「全ステージをトラブルフリーで無事完走!」という、簡単に見えて実は遠かった3年越しの目標ををようやく果たせました。うれしいです。チーム登録して臨んだ「てふてふワールドラリーチーム」にもチームトロフィーをいただくことができました。伊藤選手、そして応援の皆様、1年間ありがとうございました。

以下ラリーの様子です。


サービスパーク。今回のホストシティは首都クアラルンプールから北北西に約200km、ペラ州の州都、イポー市です。20世紀初頭からスズ鉱山で栄えた町で、人口はマレーシア第3位の70万人、住民の7割がチャイニーズで、もやし料理が有名とのこと。
変更されて急遽決まった日程ということもあるのか、台数は少なめ。プロトンの直営チームであるプロトンR3ラリーチームからプライベーターまで、会場のテントは主催者が用意してくれます。夜間照明付き。扇風機付き。


2012年にも同じ道を使ったはず、なんですが、ヤシが切られていたり、道路が補修されていたりで記憶がまったくよみがえりません。スタート地点ではドライにみえますが、毎夕降る豪雨の影響で、ステージ内はかなりのウェット路面です。こういう開けたところは太陽さえ出ればあっという間にドライになりますが。


中には水没しているところもあり、3回使う予定だった15kmのステージがキャンセルに。トータルSS距離がだいぶ短くなってしまったけど、さすがにこれでは無理か。


なにはともあれ、トラブルといえば舗装のスーパーSSでちょっとだけ縁石にお触りしたのと、泥でバンパーが落ちたぐらいで、2日間とも無事に走り切りました。
今回優勝したのはカラムジット・シン選手。なんと1,600cc2WDのサトリアネオでです。超ベテランの有名選手ですが、思いがけずとても嬉しそうでした。ですよねーあの泥沼だったら。優勝争いをしていたFan Fan組とBenny Lautan組がともに車両トラブルで後退し2位と3位。私達はその後方で4位フィニッシュとなりました。


今回はイポー市のTAJ International Collegeから各チームにヘルパーとして学生さんが派遣されており、私達のチームにはバヤさん(右端。なんと今回唯一の女子学生だったらしい)が手伝いに来てくれました。卒業後は自動車業界で働きたいとのこと。これからも今の目の輝きのままでいられますように。


ここからはオマケの旅日記です。


今回はラリー後にクアラルンプールから飛行機で1時間50分、ベトナム、ホーチミンシティに寄り道して帰ってきました。このエアアジア機のシートピッチは驚きの狭さです。前の座席まで私の身長で膝先3cmほど(身長約155cm)。今まで乗ったどのLCCよりも狭いかも。


ホーチミンの街にはバイクがあふれており、おもな交差点は信号無しのランアバウト。いつまで待っても誰も止まらないこの状況、道路横断は難易度が高いです。

 
 
やっとの思いで道路を渡ってやってきたのはココ、戦争証跡博物館。ベトナム戦争当時の資料が集められている博物館です。私はベトナム戦争(1960年頃~1975年)をオンタイムで知る世代ではないのですが、戦争と平和と今の世界情勢についていろいろ考えさせられました。日本関係の資料(当時の反戦活動の資料とか、日本人カメラマンの写真とか)もいろいろあり、時々日本語の解説もついていますので、ホーチミンに行く機会があれば皆様もぜひどうぞ。

以上、なんかまとまりが悪いですが、今年のラリー参戦これで全て終了しました。
また来シーズンお会いしましょう。では、また。

2015年12月13日日曜日

Rally in Perak デイ2

無事ノートラブルで完走しました。応援ありがとうございました。写真投稿がうまくいかないので、取り急ぎ速報で。

Rally in Perak デイ1

デイ1、総合4位で無事完走。前の晩に降った大雨の影響でSS4の一部分が洪水になり、このステージは結局使う予定だった3本すべてがキャンセルされました。
SS距離が大幅に短くなってしまったのは残念ですが、住民が救出されて避難しているそうなので、やむを得ないと言えましょう。明日は8時半スタート、このまま順調に完走したいです。

2015年12月12日土曜日

Rally in Perak レキ日

マレーシア選手権第4戦Perak、昨日は移動日と参加受付、今日は朝からレキに行き、夜はセレモニアルスタートからのSS1。盛りだくさんの1日でした。DS1は総合3番手タイムだったようです。 
HQやサービスパークが置かれているのはPerak州の首都イポーという街です。19世紀からスズの採掘で栄えた街で、中心部に用足しに行ったら一方通行が多くて思い通りの場所にでるのがなかなか難しかった。名物と書いてあったチキンライスともやし炒めにはまだめぐり合えていません。
明日は1号車8:30スタート。今回こそノートラブルで無事完走!

2015年12月8日火曜日

最近の出来事


新城ラリーからこの方、はや1ヶ月。
モータースポーツ行事としては表彰式2つとラリーセミナーに行ってまいりました。

まずは11月27日JAFモータースポーツ表彰式。
各カテゴリーの全日本選手権やJAFカップなどの入賞者を全国から集めて東京渋谷セルリアンタワーで開催される会です。実態として多くの選手がプロではないので、どうしても平日開催で欠席者が多いのは仕方ないことなのかと。

それでも前半の着席での表彰に続き、懇親会ではゲストも増えて会場もそれなりに埋まっており、いろいろな人とお話しながら1年間の活動を振り返る機会となりました。
改めまして、応援いただいた皆様ありがとうございました。


土曜日はアキハバラ&上野ヘ。シャア専用@ガンダムカフェ。


11月29日はJMRC北海道ラリー部会主催「ラリーのいろは」を偵察してきました。
内容はラリーのルール解説が主体で、TCやSSの仕組みなど選手、オフィシャルどちらを希望する人でも知っておかなければいけない超基本事項を確認します。5月のペースノートセミナーとは完全に住み分けた内容です。定員30名満員で、初めての人が3分の1くらいでしょうか?ラリーに数回出て、とりあえずペナルティは受けてないけど、実はちょっとよく判って無いかもという人にも丁度いい内容だったと思います。


午後からは実習で、全員がオフィシャルとコドライバーと見学者(ギャラリー?)を実際に体験しました。私もコドライバー体験の解説役で車内に乗り込み、お手伝いさせていただきました。オフィシャル体験の講師も実際にラリーに行くとTCにいる人が担当していたので、ホンモノのオフィシャルの話が聞けたと思います。来年も開催予定だそうなので、選手やオフィシャルとして実際にラリーに関わってみたいけど、ルールが難しそうだし・・・と一歩踏み出すのを躊躇している方はぜひこのセミナーに参加してみてください。参加費格安しかもお弁当付きです。


そして12月5日は恒例の北海道モータースポーツ表彰式。今年も朝10時集合、JMRCの会議3本立ての後、大急ぎで会場設営をして夕方6時からの会です。年頭のプランだとこのラリーチャンピオン戦Cクラスの表彰に呼ばれているはずだったんだけど・・・全日本JN5クラス最多勝のドライバーと2回、北海道チャンピオンと1回、合計6戦中3つも出たのに、これが黒ランサーの限界だったのか。シリーズ7位だったようです。


それでも、1年に1回しか会えない他カテゴリーの人たちにも会えたし、恒例の大抽選会で当たったし、記念撮影にも混ざってと、とても楽しい会でした。


2次会ではこんなサプライズも。
コドラからドライバーへ1年間の感謝を込めてインプレッサのケーキ!
最終的には解体の憂き目に合い、私はリアドアをいただきました・・・
そんなこんなでそれなりに充実した今日この頃の出来事でありました。

 
明日からは今年の最終参戦、11月から延期されたマレーシア選手権第4戦に行ってきます。ドライバーは前回、前々回もご一緒した伊藤選手です。初めての場所に行くのにあまりインフォメーションが無いのがちょっとですが、めざせ無事完走!

ということで、では、また。

2015年11月7日土曜日

新城ラリー2015

 
 

ミラージュの最後の全日本ラリーはJN5クラス16台中の8位。
ドライバーの腕を考えると満足してはいけない成績のような気がしますが、車がアレだったとか、舗装の運転を見直さなきゃいけないのか?(byせきねん)とか、足回りのセッティングがもうちょっとどうだったとか、タラレバを言ってはキリが無いですが、ともかく思いがけずいっぱい出た2015シーズンの全日本ラリーが終わりました。来年も今年と同じ体制で出るのは車両面でも予算面でありえないので、現状では来年の活動は白紙です。

ブログを書くに当たって、ミラージュCJ4Aの全日本ラリー史を振り返ってみました。

発売は1995年10月。翌96年の第1戦に松井孝夫/遠藤彰組で全日本ラリーにデビュー。初勝利は「'96ACKスプリングラリー」で田口幸宏/藤田浩一組。この頃のBクラスはミラージュを2台持ち、冬は4WD、夏はFF(95年まではCA4A)を使うのがトップ選手の証?でした。ちなみに発売後2戦は雪のラリー、春1番のラリーは上記ACKで、Bクラス18台中なんと13台がCJ4A。乗り換えの早さに驚きます。車体価格は確か138万円、統計によれば95年のサラリーマンの税込年収(社員10人以上、フルタイム)は490万円、2012年は470万円、平均値も下がっていますが、非正規雇用等、統計に入らない人の数も増えただろうと思う今日この頃です。

その96年は全日本が第1部門と第2部門という2部門に分かれた年でもありました。何を基準に分けたのかもう忘れましたが、合わせて全14戦のうち10戦のBクラスでCJ4Aが優勝を飾りました。翌97年も全14戦中10戦で優勝。

ずっとそんな時代が続いていたように思っていましたが、97年に全日本ラリー第1部門を四輪駆動部門、第2部門を2輪駆動部門とするルール変更が行われました。これにより、より注目を浴びていた(異論はあるかもしれませんが)第1部門では2005年までCJ4Aの出場はありませんでした。一方、2輪駆動部門は次第にターマックラリー主体となって行き、主力選手はより高いスペックを求めてこの97年に発売されたEK9シビックタイプRに乗り換えていき、ミラージュの活躍は数少ないグラベルラリーに限られていたようです。2002年にはBクラスの排気量区分が2000ccまでに変更され、DC2インテグラタイプR、セリカなどが同じクラスとなりました。CJ4Aは2002年のひえつきで上原淳選手が1勝、2003年と2004年に十勝で帯広の青沼達也選手が各1勝、ターマックでの戦闘力が低いとされていたのか、イロモノ的な位置づけだったようです。

2006年、全日本ラリーが再び統一され、この年、Bクラスが1600cc上下で分けられました。車種も変わり、1600cc以下のクラスの主力はブーンX4、EK9、AE111レビン、そしてミラージュ。メーカーのサテライトチームだったDCCSが活動していたこともあり、ブーンX4の戦闘力が一歩抜きん出てはいましたが、北海道2戦で田中伸幸選手がCJ4Aで2勝を上げました。翌2007年も田中選手が2勝、2008年は佐賀吉野ヶ里のターマックラリーで1勝。この年にリーマンショックが起こり、ダイハツ系チームは一部のプライベートチームを除き、姿を消してしまいました。

2009年はダイハツが出場しなくなったタイミングで田中選手がグラベル3戦とターマック1戦で4勝をあげ、ミラージュがこの年のJN2クラスチャンピオンに輝きました。翌2010年は排気量区分が変更され、CJ4Aはふたたびインテグラ勢と同じクラスになります。この年は前年チャンピオンの田中選手がラリー北海道で1勝。その後にCJ4Aが優勝したのは2013年、せきねんさんが同じくラリー北海道で1勝。そして今年です。

最近のこのクラスの動向を見ると、

・2012年は眞貝選手のDC2がチャンピオン、86/BRZ発売
・2013年は横尾選手が86で4勝してチャンピオン、あと5戦はレビン2勝、シビック2勝、ミラージュ1勝で全て1,600cc勢が優勝
・2014年はレビンとブーンX4が1勝ずつ、あとは86/BRZが7勝を上げ、うち4勝のBRZ鎌田選手がチャンピオン
・2015年はさらに86/BRZが来るのかと思いきや、ミラージュが3勝、ヴィッツターボとアバルトR3Tが2勝、86とプジョーGTiが1勝ずつ、チャンピオンはヴィッツターボ

という状況です。来年はまたもクラス区分が変更され、このクラスがクラス4(1,500cc~2,500cc駆動区分無し、2006年以前のRJ車両不可)とクラス5(2,500cc~の2輪駆動とRR車両)に分けられます。今年出ていた主な車両でいえば、

・86/BRZは「クラス4」に
・ヴィッツターボとアバルトR3TとプジョーGTiは「クラス5」に
・CJ4Aミラージュ、DC2インテグラ、EK9シビックは出場不可
・4駆のMiniは現行JN6と一緒の「クラス6」

に分けられることになります。このクラス区分もいつまで続くのかわかりませんが、来年の顔ぶれや台数がどんなことになるのか、今の時点ではちょっと想像できません。

こうやってCJ4Aミラージュの20年史を振り返ってみると、このクラスが時に気まぐれに見えるクラス区分変更にいかに翻弄されてきたかということがわかろうというものです。車種の変遷を見ると、「グラベルではいまだにそこそこ戦闘力があり、ターマックではかなわず、全体的にはまあこんなものか」と、今シーズン出場してみて思ったのと同じことを、18年前の人も、15年前の人も、10年前の人も思ったに違いありません。そんなミラージュを惜しみながら今シーズンを締めくくりたいと思います。


ここからは小ネタなど。

まずはサービスパークから。
いろんな人がいろんなところで発信していましたが・・・


テントの中にも観葉植物。カフェ風です。

 
洗車に便利な蛇口完備。
 
ホコ天?

主催者のご苦労はいかばかりかと思えば、こういうことはできるだけブログには書かないようにしようと思うのですが、さすがに狭すぎです。テントから出るのにメカニックが誘導して切り返ししなければ出られない通路で、競技車同士が対向する設定はさすがにまずいでしょう、と、公式通知で動線を一方通行に変えてもらえて何よりでした。


しかし、その結果がこのTC待ち。ラリーのルールに詳しいわけではない、イベント会場から撤収してくる人にしてみれば、「なんでこんなところに道塞いで止まってんだよ!(怒)」だったに違いないのです。ラリー車がコントロールゾーンに入るには、延延と連なるこの人たちの進路を塞がなければなりません。交通整理のオフィシャルの方も、大変お疲れ様でした。


新城といえば次郎柿。今年も購入してホテルでいただきました。もちろんナイフも持込で。北海道で売っている柿は収穫してから日が経っているためか私好みのシャキシャキの堅いものは少ないのです。しかも産地で買うと安い。2日連続でのべ16コくらい購入しました(最小単位8個くらい200円)。


デイ2はコンマを争う熾烈な6位争いが楽しかった。結局8位に終わりましたが・・・


新城の林道のイメージといえばやっぱりこんな感じ。狭くてコーナーが多くて、暗い。今年出たラリーの中で一番たくさん喋った気がします。(写真は上平井に向かうリエゾン)


併催でTRDラリーもありました。奥がTRDのサービスパーク。こちらも75台フル出場で大盛況だったようです。全日本のサービス会場の近くがメインのイベント会場"TOYOTA GAZOO Racing Park"で、いろいろなイベントや地元美味の出店があったようです。イベント会場を見に行く時間はまったく無かったので、特にレポートはありませんが。


少し前まであったセントレア20時台発の札幌行きが無くなったので、今回も早朝の成田から出勤です。前回、第2ターミナルの駅から第3ターミナルまで連絡バスに乗って時間を無駄にしたので、今回は歩き。どうしてこういう模様にしたのか判りませんが、イメージはきっと陸上のトラックだと思います。

7月くらいまで参戦プランに入っていた来週のオールスターには行かなので、次のイベントは11月27日にJAF表彰式@渋谷です。

では、また。

2015年11月1日日曜日

新城ラリー2015 デイ2

トータル5本目の「鬼久保」でハーフスピン、これで熾烈な6位争いから一歩後退し、8位で無事フィニッシュしました。取り急ぎ速報まで。詳しくはまた改めて。応援ありがとうございました!

新城ラリー速報サイト

こちらですよ。
http://trics.fiw-web.net/jrc/15/masc/indexm.htm

2015年10月31日土曜日

新城ラリー デイ1

今日はSS1からオーバーヒート症状が出て、クラス12番手からのスタート。ああ今回もかとがっかりしかけましたが、SSが短いこともあってその後はなんとか小康状態で走ることができました。最終的にはクラス6番手でフィニッシュ。熾烈な6、7、8番手争い(?)に、1ポイントの重さを感じた1日でした。明日もがんばります。寝ます。

2015年10月30日金曜日

新城ラリー2015 レキ日

、朝4:40起床、5:10出発。「朝6:00受付、6:30ステージオープン」以外の情報は皆無で本番を迎えるなんて、ここしばらく無かったことです。が、開けてみればまあまあ想像通りのまわり方で、10時半くらいにはレキ終了。


その後、車検とスタートセレモニーと開会式とブリーフィングと懇親会がありました。帰ってきてノートのまとめ、資料整理などして、早く終わりそうな気がしていたけど、やっぱりこの時間になってしまいました。
明日は1号車が朝8時スタートです。ミラージュらしいタイムで無事完走したい!

2015年10月22日木曜日

M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2015


善戦3位。

ラリー北海道から約3週間とちょっと。
できることはやってきた、すなわち、できないことはやってこれなかった、という準備期間を経て臨んだハイランドです。

最初のループではセッティングがどうもしっくり来ず、あわやコースアウト!という場面もありましたが、サービスで足回りを見直し、それなりに乗れる仕様に。しかし、最初のサービスに入るころからラジエータファンが不調だったようで、2ループ目からはオーバーヒートに悩まされ続けました。その後、ファンは回るようになりましたが、やっぱりオーバーヒート。SS中もなるべく負担をかけないように心がけても、勾配がきつく、また、せっかくスピードが乗っても定期的にタイトコーナーが出てくる道では限界がありました。

それでも、7年ぶりのSタイヤでのラリーで大負けしないタイムを並べてしぶとく最後までもたせ、上位のリタイアもあって3位でフィニッシュできたのはセキネンさんの技量の賜物だったと言えましょう。

すでに出発までに1週間を切った次戦新城までにこのトラブルを解決できるのか??という疑問は残りますが、最終戦も結果を残してシーズンをしめくくりたいものです。


気がつけば今回もあまり写真が無く、かなり苦しい展開ですが、小ネタに行ってみます。


今回はデイ1の早朝に車検がありました。朝のセルフ車検からの、10時スタート。昼のセルフサービス中。


そして、「ハイランドといえば夜」の常識を覆す、明るいうちのオーバーナイトパルクフェルメ。

ハイランドで夜のステージが無かった例は記憶にありません。私が知らないくらい昔はナイトステージばっかりだったと思うので、もしかしたら史上初めてかも。昼夜の温度差でタイヤのグリップが激変するとか、夜に雨が上がって霧が出るとか、夜ならではの特徴が無くなって、楽だけどちょっと物足りない感じです(もちろんこれはこれで良いんですが)。

Field Access

もうひとつのハイランド名物、標高差。今回、一番勾配がきつかったのがSS1/4で使った「駄吉」。標高920mから1390mまで、6.25kmで470m、平均7.5%の上り。1ステージの標高差が一番大きいのは「あたがす」で700mから1280mまでの580m。「あたがす」はスピードが高いせいか、「駄吉」ほど急な印象は無いですが、なかなかのものです。


紅葉はおおよそ1000m以上で見ごろを迎えており、各ステージとも美しい景色の中を走ることができました。これは帰りの平湯付近。見ごろです。


群馬方面まで車移動からの、湘南新宿ライン普通列車グリーン席。2階席とどっちにするか迷った末、ホームを下から眺める1階席を選択。行きは「ワイドビューひだ」で名古屋名物味噌カツ弁当、帰りは横川SAで買ったおぎのやの釜飯で、図らずも駅弁を堪能する旅になりました。


北の大地へのお帰りは成田始発のジェットスターで。昨年は無かった朝5:02成田駅発空港行きの京成電車のおかげで、成田駅のホテルに泊まってもジェットスター始発に乗れるようになりました。進化してるなあ。さらに、今回はいろいろな乗り継ぎが上手く行って、月曜朝の定時から仕事できました。


札幌の今の紅葉はこんな感じ。そろそろ終わります。今週末はせきねんさんのフレッシュマントライアル、千歳は最低気温-4℃、最高5℃、曇り時々雪の予報です。あああ、寒そう。お近くの皆様、シーズン残り少なくなった千歳で防寒着でお会いしましょう。

では。

2015年10月18日日曜日

ハイランドマスターズ デイ2

昨日の1位と2位が今日最初のSSでリタイアしたおかげで繰り上がり3位になりました。チャンピオンは天野選手で決定です。できれば可能性を残した状態で最終戦を迎えたかったですが、よく考えれば3位は上出来な結果です。ミラージュも次々にトラブルに襲われながらもなんとか最後までもたせたし。
とりあえず報告です。ではまた改めて。

2015年10月17日土曜日

ハイランドマスターズ デイ1

なかなかに厳しい展開です。
駄吉林道の勾配にやられ、青屋林道の連続コーナーではもっさりした動きにやられ、サービスでちょっとマシになったかと思えばラジエーターファンが壊れてオーバーヒートに悩まされ、と、おなか一杯な一日でした。
今、トップと46.9秒、3位の2台と26.2秒差の5位です。明日は7:57スタート。かなり一人旅な様相ですが、確実に走りきれるようがんばります。

その昔、舗装が増えるにつれてミラージュが減り、2000ccまでのクラスになってさらに減ったこととか、今更ながら思い出しました。ああ、こうやってみんな乗り換えて行ったんだったか?(苦笑)

2015年10月16日金曜日

ハイランドマスターズ レキ日

全日本ラリー第8戦ラリーハイランドマスターズ、レキ日でした。
今回はルートの選択肢があまり無いようだったので、とにかく受付を早く済ませ、旧丹生川村のステージからレキを行いました。今年の話題は、昔グラベルだった頃の懐かしのステージ「青屋」の舗装化が終了し、久々に復活したことでしょうか?ここに限らずですが、これ本当に全部読めるの?というくらいコーナーがたくさんありましたよ。
明日は早朝から車検があり、スタートは10時。ハイランドとしては珍しく夜になる前にサクッと終わります。
どう考えても有利な点は何も無いですが、自分たちの持てるものを最大限出せるようがんばりたいです。

2015年9月26日土曜日

Rally Hokkaido 2015



人事を尽くして天命を待つ。

そんな言葉がぴったりだった今年のラリー北海道です。
前戦モントレーでのクラッシュから実質2週間しかない修理強化週間、いわゆる「ミラージュ祭り」を経て、なんとかラリー北海道のスタートラインに立つことが出来ました。

はからずもラリー中まで続く「ミラージュ祭り」。
レグ1の午前中のSS5、Pawsekamuyの前にパワステが無くなり、お昼のサービスで修復できたと思ったのもつかの間、午後のループの最初のSS7 Rikubetsu Longの1.9km地点、舗装から砂利道になったとたんに3速と4速が無くなりました。

石田雅之選手の86には午前中ですでにSS毎に”勝てない”と思わざるを得ないタイム差をつけられており、まだレグ1は半分。夜のサービスまでSSはあと66kmも残っている。しかも3速と4速をメインで使う陸別の林道です。どう考えても夜までにライバル達に天文学的な差をつけられてトップ争いから脱落するのは間違い無い。

車内にはああこんなところでもう万事休すか、という空気が漂いましたが、ここからがせきねんさんのしぶといところ。「1、2、5速で出来る限りがんばって、タイムロスを最小限にとどめて夜のサービスに帰る」と、合計52.24kmもあるSS8YamWakkaとSS9Kunneywaを、中速コーナーまで5速で走りきり、そこまでで2位天野選手と38秒差、なんとか3位に踏みとどまりました。「棚の下にしぶとく居座ってぼた餅を待つ作戦」です。「3」のコーナーまで5速で走りきるとはお見事。

次のSS10Pawsekamuyを終わってみると、なんと天野選手がスローダウンで、差は6.1秒に。そして約100kmの移動区間を経て、レグ1最終のSS11Satsunai River前のリグループには、圧倒的なタイムで独走していた石田選手が帰ってこなかった。驚きです。レグ1を終わって天野選手と8秒ちょっと差の2位。

サービスに戻れば、「いつもは持ってこないけど、今回は出る間際に組んで持って来た」スペアミッションと歴戦のメカニックが待っています。交換作業は少々時間を残して無事終わり、レグ2での逆転を誓って帰路につきました。

翌デイ2。天野選手は暫定仕様でペースを上げられず最初のSS12で逆転、その後も車をいたわりつつ、攻めるところは攻め、抑えるところはしっかり抑える大人の走りで危なげなくトップを守り、優勝でしめくくることができました。

終わってみれば、全体を通してせきねんさんの強さが光ったラリーだったように思います。最近の全日本ラリーはどこもSSのトータル距離が70kmくらいしかないので、最初から最後までスプリントのように攻め続けないと少々のタイム差を取り戻すのもままならないけど、200km近い距離があり、しかも全力で攻め続けていたら車がもたなかったり(ミラージュも含め、特に小さい車)、今回のように道のリスクが高いような場合、攻めどころを見極めるのがカギになってくるように思う。そういうところの出し入れが上手だなあと横に乗っていて思いました。

以下、ネタ集で。


本番前は素晴らしいお天気だったんですよ。レキ日(木曜日)の朝、NupriPakeから望む阿寒の山々。


それが、本番となるとどうしてこうなるか。全日本ラリー名物「雨の本番」であります。アメダスによればこの日の陸別の降水量は50.5mm、最高気温14.4℃。前戦、モントレーの日曜日が51.0mm、14.9℃(田代)。次は晴れがいいなあ・・・


今回は、クラウドファンディングでたくさんの方にサポートしていただいての出場になりました。目標を大きく上回るサポート、ありがとうございました!そして、Yoda Rallying 依田さん、ステッカー製作&施工ありがとうございました。現場でお会いできず残念。


ラリーショーにて。
札幌のガレージでミラージュ祭りの傍ら、けーこさんと私の夜なべ仕事で「優勝祈願 67」のキットカットを用意しました。これ、効いたのか!?


同じくラリーショーにて。
周辺にいた女子コドラ全員集合。JN5クラスは前から7台のうち5台が女子コドラ、女子率高いです。

 
ラリー明けの月曜(祝日)は中札内村の車両展示にやってきました。こうやって地元で地道にラリーを知ってもらう取り組み、良いですね。道の駅なかさつないでアイスも堪能。

(c)Yana Usynina
表彰式。天野選手が今回2位に入ったことで、ポイント差はあまり詰まっていませんが、とりあえずまだチャンピオンのチャンスがあるので、次戦も出場予定です。第9戦(最終戦)のエントリーは第8戦の前に締め切られてしまうので、結局今年あと全部出ることになるのかな?いろいろ厳しいですが、なんとかがんばりたいです。

ということで、次はM.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ、10月16-18日、飛騨高山で開催です。

では。

2015年9月21日月曜日

ラリー北海道 デイ2

昨日とはうって変わって十勝晴れのデイ2。今日は車のトラブルを直しきれなかった天野選手を最初のSSでかわし、あとはせきねんさん得意の「絶対壊さず、かつ、追いつかれもしない運転」でガッチリ優勝しました!
グラベル3連勝です。
皆様、応援ありがとうございました!

2015年9月20日日曜日

ラリー北海道 デイ1

大波乱のデイ1、終わってみれば十分にトップを狙えるクラス2位でフィニッシュしました。
今日のちょうど半分くらいのSS7、陸別ロングの舗装からグラベル(未舗装路)に入った途端に3速と4速が無くなり、デイの半分を1、2、5速で走るハメに。そんな状況で、どうなることかと思いましたが、がんばりましたよ。
夜のサービスでトランスミッションをまるごと交換していただいたので、明日追い上げます!寝ます。